4G

携帯の次世代企画である 4G の周波数割り当てなども決まりつつある。
4G は高速移動時で 100Mbps, 低速時では 1Gbps の通信速度規格であり、新のモバイルブロードバンドを実現するのは 4G という声もある。
11 月 22 日には 総務省による 4G の使用周波数帯域が発表され、標準化への動きが活発化することが見込まれる。

モバイルブロードバンド

モバイルブロードバンドのトレンドは 3G から HSDPA *1に移りつつあり、MVNO 事業者は大手三社が足踏みしている間にこの分野を開拓しようとしている。ビッグローブの 3.6 Mbps サービスが 12 月半ばに開始されるが、先発のイー・モバイルもさらに速度を上げた 7.2 Mbps のサービスを開始する。
いよいよ au なども定額データ通信を開始するとの噂もあり、日本でもデータ通信においては HSDPA が主流となりそうだ。

この中でも注目すべきが、e-mobile
サービスは最大速度下り7.2Mbps・上り384KbpsのHSDPAデータ通信「EMモバイルブロードバンド」が主。通信端末内蔵のPDAEM・ONE」による通信に加えて、PCと接続した状態でのデータ通信も定額制で利用できる。一般向けサービスのPC定額制は、携帯電話事業者では初となる。

開始当初のサービスエリアは東京23区、名古屋市京都市大阪市及び各周辺部、そして成田国際空港中部国際空港関西国際空港。その後順次エリアを拡大中である。

*1:
High Speed Downlink Packet Access: HSPDA は、W-CDMA を拡張した高速パケット通信規格である。
3G に対して、3.5Gと位置づけられている。

MVNO

11 月 12 日、ウォルト・ディズニー・ジャパンソフトバンクモバイルの回線を利用する MVNO 方式で来春春から携帯電話事業への参入を発表した。

MVNO: Mobile Birtual Network Operator の略。 仮想移動体通信事業者と呼ばれる。
自らは通信インフラを持たず、設備を持つ事業者から回線を借り、サービス部分を提供する事業者のことを指す。
MVNO が活性化しているのは総務省MVNO の新規参入を促進していることも一因。

11 月 20 日には NECビッグローブソネットイー・アクセスなど 6 社が結成した MVNO コンソーシアムの会合も行われた。
参加各社は既にイー・モバイルを利用してデータ通信サービスを開始しており、その利用などを含めた協議会という位置付け。

Google の携帯電波オークションへの参加を巡って

Google の携帯電波オークションへの参加の情報が錯綜している。

Wall Street Journal によると、Google に近い筋は、来る金曜日に Google は 700 MHz 帯域の携帯電波オークションへの参加を表明するという。

http://jp.techcrunch.com/archives/google-to-announce-wireless-spectrum-bid-friday/

これに伴い、携帯電話の電波帯域について調査してみた。

3G 携帯電話は当初、世界中どこでも使えることを前提として規格が作られた。
当然、利用する周波数帯域も 2GHz 帯に統一される予定だった。ところが、問題は米国に起こった。「(2GHz 帯を)PCS に割り当てて、しかもオークションにかけて売る」(伊藤氏)。これにより、2GHz 帯に世界共通の周波数はなくなってしまった。

米国は 1996 年、全国をBTA(基本通商地域)と、複数の BTA からなる MTA(主要通商地域)に分け、MTA の周波数帯をA、Bバンド、BTA の周波数帯を C〜F とし、1850MHz〜1990MHz 帯を六つに分けてオークションを行った。

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/0309/16/n_denpa.html

日本ではあっさり 2GHz 帯域で統一されている。